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身延大乗結社
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富士峰峰

 

朝夕の
立ち並ぶ
心だに

 

 これらの歌は、私が身延山で修行しておりましたときに、教えていただいたもので、私は何かにつけて、この歌を唇にのぼらせては、自らを励ましてまいりました。

 夫の死によって平和の大切さを身にしみて知らされ、故郷、秋山村の雛鶴神社の再建という大きな仕事を決意してから、平凡な田舎の主婦でしかなかった私の後半生は、ガラリと変わってしまいました。

 

 あるとき、木花開耶姫のお声をいただきました。そして、次には、日蓮大聖人の「日蓮じゃ」という強烈な、たったの一言によって、法華経という信仰の道に導かれました。

  また、聖徳太子の「十七条の憲法」によって、平和を実現するための心の光を得ました。さらに、天照大神との「この世に神も仏もあるということを皆に知らせよ」というお約束。

 私のようなものに、なぜこうも、次々と神仏がお声をかけて下さるのか、いったい無力なこの私に何を悟らせ、何をなさしめようとされているのか。私の後半生は、その謎を解き、自らの使命を知るための三十数年であったと思うのです。

 

 そして今、念願であった、雛鶴神社の再建もはたすことができ、木花開耶姫お三方の姿もお軸にさせていただくことができました。また、仏の慈悲心を持って「和」を実現し、神と仏と人とが一体となって「世界平和」を目指すということをあらわした本尊も作らせていただきました。

 これで、たとえ私の肉体は滅びても、私がいただいた神さまのお姿、仏さまの教えは、形あるものとして後世にまで残り、広く人々の心に何かを伝えてくれることでしょう。

 

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